私は明治大学文学部文学科演劇学専攻に在籍していました!
文学部の中で演劇を学ぶというのは、少し特殊ではないでしょうか?
見て下さる方の興味にひっかかるところがあれば、また今後入学してくる後輩の参考になれば、という想いで、今日は大学のことについて書いてみようと思います。
まず、演劇学専攻というが、実際に演劇をする学部ではありません!
日大には、演技コースや監督コースなど、実技をメインに置いた学部もあったかと思います。
しかし、明治大学の演劇学専攻は、あくまで文学として演劇を学ぶ場所です。
詳しいことは、後半で!
学生の雰囲気
卒業生には、女優の井上真央さん、大野いとさん、またエド・はるみさんなんかがいるらしいです。
演劇が学べる専攻とあって、芸能人が多い専攻ではないでしょうか?
ただ、残念ながら、私の学年、また前後の学年には、元から芸能活動をしている、という方はいませんでした、、
演劇学専攻の学生は、1学年60人程。
入ってみての印象は、意外と「演劇が大好き」という学生ばかりではないことです。
そんな私も、演劇をそれほど知らずに入学しています。
私の場合は、何かしら芸術を学べる大学に行きたい想いがあったので、演劇学専攻に入学しました。
しかし、全く興味がなく入学している人もいます。
例えば、サッカーや野球などを本気でやっているスポーツ推薦の人。
しっかりと話したことはないが、演劇学専攻にもスポーツ推薦枠があり、恐らく適当に割り振られてしまった雰囲気。
芸術と無縁に生きてきた中、突然演劇を学ばなければならなくなるのは、少し可哀そうでした、、
また、高校の附属で入学してくる人もいます。
成績順で学部を決めるらしく、希望の学部や専攻に入れなかった結果、演劇学専攻に入った人もいました。
そのため、60人のクラスで、演劇サークルに入り演劇を本気でやっているという人は、半分程ではないでしょうか。。
ただし、中には4年間本気で芝居をして、俳優の道に進む人もいます!
しかし、もし俳優になりたくて演劇学専攻に入学するのであれば、それはあまりおすすめできないかもしれません。
前述の通り、あくまで学問として演劇を学ぶ場ですので、演技の勉強ができるわけではありません。
俳優になりたいならば、実技が学べる学校に行くなり、劇団の養成所に入るなりの方が近道だとは思います。
授業内容
私は、大学3年生までかなりサボっていたので、大学4年生になってもかなり単位が残ってました。。
そんな私の大学4年生前期の時間割を公開します!
意外と、演劇の授業ばかりではないと思われたかもしれません。
明治大学文学部の単位のとり方として、必修科目、選択科目、共通科目、語学で取らなければなれない単位数が決まっていて、複数ある授業の中から選んで受講する形です。
必修科目は基本的に演劇に関わるもの、選択科目は演劇含む芸術全般、共通科目は一般教養というイメージ。
そのため、講義のメインは演劇に関することですが、それ以外のことももちろん勉強します!
では、文学部で演劇を勉強するとはどういうことでしょうか?
様々な講義を受けてきましたが、基本的には2パターンあると思います。
1つは、歴史を学ぶこと。日本演劇史、西洋演劇史とその名の通り歴史を学ぶ講義です。
また、劇場論、演出論といった、劇場、演出など演劇に関する何かの歴史にスポットを当てた講義もあります。
また、上記の写真にある日本近代戯曲研究は、小山内薫という演劇人の生涯をおいながらその時代の演劇や戯曲を理解していく授業でした。
このように、人にスポットを当てた講義もあります。
もう1パターンは、戯曲を読む、または映像を観てその作品について分析するもの。
舞台芸術研究という講義では、ミュージカル映画を観て先生が解説してくれました。
確か『雨に唄えば』なんかを観ましたが、その授業はかなり寝てしまいました。。
案の定、単位は落としました。今思えば、凄く面白そうでもっとまじめに受ければ良かったと少し後悔。。
といった具合に作品を観て研究する講義もあります。
2パターンが合わさったものもあり、歴史をおいながらその時代の戯曲を読んで分析するような講義もあしました!
また、自分自身の研究についてはかなり自由にやらせてもらえる、というのはおすすめできるポイント。
私は、好きな映画監督の研究をしました!
演劇とは少し離れていますが、好きなことを研究しなさいというスタンスです。
他の学生も、特撮映画、RPGゲームの演劇性、また中には人狼ゲームについて卒論を書く人もいました!
もちろん、演劇と全く関係がない内容はダメですが、かなり自由であることが分かってもらえると思います。
演劇学専攻の進路
学年全員の進路を把握しているわけではないので割合は分かりませんが、ほとんどの人は普通に就職をしていたように思います!
もちろん、演劇含めエンタメ業界にいく人もいるが、それ以外の業界に就職する人も多いです。
私も最初はエンタメ業界で就活していたものの、最終的には広告代理店に入社しました!
演劇学専攻は、学ぶことは少し特殊ですが、周りを見ていても問題なく就職はできていました!
最後に
いかがでしたでしょうか?
私は演劇学専攻に入学して本当に良かったと思っています!
大学に入るまで演劇は何回かしか観たことがありませんでしたが、演劇が大好きになりました。
もし、受験生で、演劇、もしくは芸術を学びたいという人がいたら、ぜひ明治大学の演劇学専攻へ入学してほしいです。
演劇は総合芸術といえるので、芸術を幅広く学びたい人にもぴったりかもしれません!